雪山バリエーション修業 in 比良 堂満岳中央稜・打見山中谷アルファルンゼ(偵察)

2月~3月の雪山バリエーション山行に向けて比良へ練習に行ってきました。

●日程
1月8日(日) 堂満岳中央稜
1月9日(月祝) 打見山中谷アルファルンゼ(偵察のみ)

●メンバー:けろよん、タケシマ

●装備:テント泊装備一式、登山装備一式
登攀装備:アタックザック、ヘルメット、ダブルロープ(50m)、ダブルアックス、アルパインヌンチャク x10、カム #0.4~#1、無線機、その他基本装備

■1日目 堂満岳中央稜

タケシマは3年前にも行きましたが当時はあいにく雪が無く、落石の嵐でした。今回はアプローチからそれなりに雪があり楽しめました。

▶1ピッチ目 タケシマリード

出だしは岩が立っており雪がないが、3手くらい進んだところからホールド上に雪が載っておりちょっと焦る。雪を手で払いのけてホールドを探し出す。核心を乗り越して少し登ればノートレースのもっさりスノー!ラッセルという程でもなくダブルアックスでザクザク進んで行くのは快感♪

取りつき。出だしが悪い。

▶2ピッチ目 タケシマリード

3年前は出だしがバランシーで難しい印象でしたが今回は雪があるのでそれほど難しく感じませんでした。

2ピッチ目終了後、3ピッチ目がどこなのか2人で悩みますが、これか~?というところを登ってみることに。

▶3ピッチ目 けろよんリード

後半にチムニーがあったのでたぶんここで正解。チムニーは傾斜が強く雪がなかったが、両壁が脆くボロボロと崩れるのでちょっと怖かったが、ステミングで突破。

▶4ピッチ目 タケシマリード

もはやどこを登っても良さそうな感じがしたがとりあえずピナクルを目指して面白そうなラインを選んで登る。面白そうな(=微妙に悪そうな)スラブを目の前にして残念ながらロープ足りず...。

▶5ピッチ目 けろよんリード

ちょっと悪そうなスラブはやっぱりちょっと悪かったが、二人とも無事突破。

▶6ピッチ目(最終ピッチ) タケシマリード

なんでもないただの斜面。傾斜が緩くなったところで登攀終了。

頂上を目指したかったがタイムオーバー。ここから冬季下山道で下山。

奥に琵琶湖が見えます

●所感(タケシマ)
登攀において今回はダブルアックスが大活躍でした。新調した冬靴もバッチリ。特に前爪で立ちこんだ時の安定感が抜群で自信を持って登れました。装備だけでなく、以前Tさんから教わったアイスクライミング、ドライツーリングの技術が雪稜登攀においても役立ちました。
ただ全体的に時間がかかってしまったのは反省。理由は色々あるが、オーバーグローブはめた状態でのロープワーク、カラビナ操作など、細かいところでまごついてしまったのも一因。改善したい。慣れるしかないか。

夜はテント泊。翌日へ続く。

■2日目 打見山中谷アルファルンゼ

イン谷から車で10分ほど移動。二人とも初見なのであっちか?こっちか?と言い合いながらアプローチ。
何回か道を間違えながらもケルンを発見し、少々悪い急登や大きな堰堤を超えて取り付きにたどり着きました。

最初のピッチには一切雪がなく少し残念でしたが、せっかくなのでとりあえず登ることに。
ただし登った後、立木を含め懸垂支点が見当たらず。元々連続懸垂で下降する予定だった我々にとってはこれ以上進むのはリスクがあるということと、雪が無いのでは本チャン用のアイゼンがもったいないということで(笑)、ここで引き返すことにしました。

下山後は比良とぴあで汗を流した後、ファンタスティックなピザ屋さんで腹を満たしてから帰途につきました。