伊豆 鷲頭山の岩場

山行日付  2023年4月9日(日) 10:30~15:30

メンバー  A山+東京のぶなの会メンバー二人

今回、今夏ヨーロッパで同行する東京の知人二人と明神東稜の計画だったが、予期せぬ春の嵐で伊豆の城山に転進した。土曜日は久々に南壁のバトルランナーに行った。クライミング自体に問題はなかったが、城山で時々ある強風に翻弄された。
例のごとく夜は宴会。日曜日の朝を迎える。

大仁に来たらいつもモーニングを食べていたガストが、重機で粉々につぶされていたのでココスにいって朝食バイキング。今日の目標が明確ではなかったので思い切り食べてしまう。

ひとしきり食べた後に、駐車場で行先の相談。
私は城山も行きつくした感があったので「鷲頭にはいったことないなあ」とつぶやいたら
「ここから近いしそこにしましょう」とあっさり行先が決まった。
ココスからは15分くらいだった。

この岩場、素晴らしい凝灰岩の岩場でびっくりした。

まずは景色がいい。海が見える。

そして南向きだ。
冬に城山いくならここのほうがいいと思った。
(スケールが小さいのはご愛敬)

そしてルートにトライ。
まずはこれ。

ヌンチャクがかかっているところがマンボウ10a

写真で岩が切れ込んで陰になっている部分がマンボウの口とわかれば、ルート名の由来がわかる。なんだか目もあるような感じがする。なんとかオンサイト。ただ、かなり辛口。

そのあと、マンボウダンス10bcに取り付くが、私にはちょっと遠いのと濡れているところがあり残念ながらオンサイトはできなかった。
ただ、そこを登ろうとしたのは、実は隣にあるメイズ10dの1ピン目にヌンチャクをかけたかったから。なにしろ取り付きから6mほどピンがない。
(あとで登ってみたら、ピンまでに 微妙なムーブがあって怖かった。今回、城山でマルチと思っていたので、チョンボ棒はもっていなかった。ここでは少なくともNPが必要。常連さんはカムをセットしていた。)

ただ、すぐ横にメイズがあるわけではないの、ロープにぶら下がって壁の中を走って1ピン目をかけた。

これがなかなかの曲者。
まずはオンサイトトライだ。
結構吼えながら核心は抜けたものの、上部でテンションがかかってしまい、惜しくもオンサイトは逃す。
しっかり休んで二便目でRP。
オンサイトできなかったことが、実に悔やまれる。
それにしてもグレードは辛め。アルファベット2つくらいは厳しく感じた。

本当はこれに登りたかった。

ETハング11a。
一番上にあるハングがETの顔に見えないだろうか。

最後にこの岩場の開拓時代のことを。
時は1983年。当時のトップクライマー堀地清次さん、池田功さんたちが開拓し、当時の岩と雪(現在のロック&スノー)に発表をした。
日本で初めての5.12だったゆえ、全国からクライマーが訪れたと聞く。
ちなみに池田さんはその後谷川岳衝立の雲稜ルートをフリー化して、当時一大センセーションを巻き起こした。

そして今、堀地さんは、人工壁で使われるホッチホールドの社長。
池田さんはクライミングをやめて植木屋さんをやっていると聞いたことがある。

それにしても古い話だ。
1983年と言えば私が会社に入った年。。。