阿弥陀岳南陵 アルパインライミング (2018/11/30夜〜12/2)

阿弥陀岳山頂にて
●メンバー

辻本(CL)、白川、仲川、近藤、竹嶋、M(他会)
報告作成:竹嶋

●行程:

11月30日 夕方大阪発⇒(車2台)⇒八ヶ岳山荘にて仮眠
12月1日 船山十字路まで車移動⇒立場山⇒青ナギ⇒P1-P2コルにてテント設営
12月2日 テン場⇒P3⇒P4⇒阿弥陀岳山頂⇒中央陵⇒船山十字路⇒温泉⇒大阪

八ヶ岳山荘
八ヶ岳山荘

●12月1日(土) 天気:曇りのち晴

我々は当日未明に八ヶ岳山荘到着。仮眠室(1泊¥2,000)にそっと入室。先に到着していたメンバーを起こさぬよう、一人で静かにチビチビ飲んだ後、仮眠。

八ヶ岳山荘(仮眠室は写真左の階段を上る)

7:30 起床。朝食を済ませて車で船山十字路まで移動(ゲート前に車4〜5程の駐車スペースあり)
船山十字路のゲート船山十字路のゲート
9:20 準備を済ませて登山開始。

この時点で雪はほとんどない。
この時点で雪はほとんどない

立場山への登り
立場山への登り。このあたりで徐々に積雪が深くなり、アイゼンを履く。

立場山山頂12:15 立場山山頂

 青ナギ12:50 青ナギ

青ナギを通過したあたりから岩稜帯となる青ナギを通過したあたりから岩稜帯となる

13:55   P1-P2コルのテン場到着。ここまで雪が少なかったせいか、特に疲れることもなくいいペースで歩くことができた。実は少し風邪気味で咳が出ていたが調子はすこぶる良かった。岩稜帯での歩行は不動岩でのアイゼントレの効果が活きた・・・ような気もする。

風も雪もほとんどないためテント設営も楽々
風も雪もほとんどないためテント設営も楽々

早く着いたのでスタンディングアックスビレイの練習早く着いたのでスタンディングアックスビレイの練習

日没前に夕食に取り掛かる。竹嶋は紙パックのワイン(250ml)を2本持ってきたが1本しか飲まずに就寝。
しかし時間が早すぎたせいか、特に疲れてないせいか(?)なかなか寝付けない。もう1本も飲んでおけばよかったと少し後悔。厳冬期用のシュラフを持ってきたが少し寒い(後で聞いたら-10℃近くまで冷え込んでいたとのこと)。

●12月2日(日) 天気:快晴

5:00 起床。行動開始は明るくなってからなのでゆっくりと朝食タイム。
テントの外は快晴・無風。すばらしい雲海が広がっておりその上に北アルプス、中央アルプス、南アルプス、さらには富士山と名峰がずらりと姿を現している。

朝焼けの雲海に浮か富士山とレンズ雲朝焼けの雲海に浮か富士山とレンズ雲

ご来光ご来光
7:20  十分明るくなったところで出発。P2を左側に巻く。

トップを歩かせてもらった
トップを歩かせてもらったが相変わらず良いペースで歩くことができた

P3取り付き7:40 P3取り付き
少し判りづらいがワイヤーロープが張られておりここで確保が取れる

ここから2パーティ(辻本-M-竹嶋、白川-仲川-近藤)にわかれて登攀開始。
辻本パーティが先行。核心の第1ピッチはまず辻本さんリード。次に竹嶋がユマールで登り、最後にMさん。
このピッチでは途中にリングボルトが3本ほどあったが、いずれも遠く、かつ見逃しやすいかもしれない。
雪はやはり少なく、安定していないため、草付き以外の場所ではアックスやアイゼンはほとんど効かない。雪に隠れたホールドを探すようなシーンも何度かあったが、斜度は大したことないのでなんだかんだでフォローは特に難なく登れた。なおやはり雪が少ないことからあえてシングルアックスを選択したが、これも正解だったと思う。

Mさんから間を空けることなく後続パーティリードの近藤さんも順調に登ってくる。

2ピッチ目はリードで登らせてもらった。冬季クライミング初リードであったが1ピッチ目の好感触から気負うことなく登れたと思う。このピッチでは残置支点などは見当たらなかったが、これは想定していたので、草付きにアックスを打ったり、立木やピナクルなどを利用して支点を取っていった。やや想定外だったのは目標としていた尾根まであと数メートルのところでロープが一杯になってしまったこと(ロープは2パーティとも50m)。しかしここも灌木と草付きを利用して支点構築することができた。

登ってきたP3ルンゼ登ってきたP3ルンゼ
10:25 尾根まで出て一安心。絶景を楽しみながら小休止。

ここから阿弥陀岳山頂まではあと少しここから阿弥陀岳山頂まではあと少し。
雪が深ければ悪そうなところがあったが今回は雪が少ないのでロープも要らない(とは言え落ちたら大変なことには変わりないので慎重に歩く)。体力もまだまだ余裕があった。

阿弥陀岳山頂10:40 阿弥陀岳山頂
奥に見えるのは赤岳

相変わらず雲海と富士が美しい相変わらず雲海と富士が美しい

ひとしきり絶景を楽しんだ後、中央陵から下山開始。下りもトップを歩かせてもらう。下りも順調に歩くが、中央陵も一般ルートではないので、所々難所あり。

山頂直下がなかなかの急傾斜山頂直下がなかなかの急傾斜

怖いなぁ、でもロープを出すほどでもないか、と思いながら慎重にクライムダウンすると、後続がついてこない。あれ?と振り返ると、なんとロープを出して皆で懸垂下降中・・・心の中で思った。「オレは落ちてもええんかい!」

懸垂下降
安全第一ですね

そんなこんなで(竹嶋以外のメンバーは)下山中2回ロープを出したが、これ以降は踏み後やマーキングなどを頼りにただただ下る。

15:30 船山十字路。温泉によって帰路へ。お疲れ様でした。

●感想(竹嶋)

私にとって初めての冬季クライミング。しかし幸か不幸か、雪が少なかったため、冬山らしさは半減したかもしれず、一方でそのおかげで余裕を持った山行になったとも言える。リードもさせてもらい、とてもいい経験になった。雪は少なかったがミックス壁のクライミングは純粋に楽しかった。わずか2回とは言え不動岩で自主的にアイゼントレをした成果もあったと思う。体力的にの終始余裕をもって行動できた。天候も素晴らしく絶景も堪能することができた。あの雲海の素晴らしさは数年に1回みれるかどうか。。。
次はもっと雪山らしい条件で、より本格的な冬季クライミングに挑みたいし、いつかはこういった山行のリーダーを務められるようになりたい。

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